|パソコンジム豊中のブログ

仲のいい友だちから、LINEでこんなメッセージが届いたら——
あなたは、どうしますか?
実際に届いたメッセージ
PayPayの送金限度額が切れちゃってさ。💦
77000円、代わりに払ってもらえない?
明日の朝には返すよ。
結論から申し上げます。これは詐欺です。お友だちご本人ではありません。
LINEのアカウントが乗っ取られ、犯人がそのお友だちになりすまして、友だちリストの全員に同じメッセージを送っています。本物のアカウントから届くので、名前もアイコンも本物。だからこそ、多くの方が信じてしまうのです。
この記事では、3秒で見分ける方法と、ご自分が乗っ取られないためのLINEの設定を、順番にご説明します。
「私は大丈夫」と思われた方こそ、少しだけお付き合いください。この文面、とてもよくできています。
① 金額が絶妙
77,000円。100万円なら誰も出しません。でも「7万円くらいなら、あの人のためなら」と思わせる、ぎりぎりの額です。
② 理由がもっともらしい
「PayPayの限度額」は実在する仕組みです。嘘だとすぐわからない話を選んでいます。
③ すぐ返すと言っている
「明日の朝には返す」。あげるのではなく貸すだけ、と思わせて心のハードルを下げています。
④ 絵文字がついている
「💦」ひとつで、いつもの友だちの口調らしく見えます。機械的な文章に見せない工夫です。
つまり、だまされるのは「うっかり」でも「気が弱い」からでもありません。相手が友だちだと思えば、助けようとするのが普通の感覚です。悪いのは100%、犯人のほうです。
🚫 LINEで「本当に本人?」と聞き返さないでください
これがいちばん多い失敗です。今そのアカウントを操作しているのは犯人なので、「本人だよ」「今ちょっと立て込んでて」と、いくらでも返してきます。聞き返すほど信じてしまう仕組みになっています。
同じ理由で、「合言葉」や「昔の思い出」で確認するのも危険です。犯人はそのアカウントの過去のトークをすべて読めるので、答えられてしまいます。
✅ LINEを閉じて、電話をかける
電話帳に登録してある、いつもの番号にかけてください。声を聞けば1秒で終わります。
⚠️ LINEのトーク画面に書いてある番号にかけてはいけません。犯人の番号です。必ずご自分の電話帳から。
「夜中で電話しづらい」——それでいいのです。本当に困っている友だちなら、電話に出ます。出なければ、朝までお金は動かさない。それだけで被害はゼロです。
お金の頼み方は、時期によって変わります。次のどれかが来たら、内容が違っても同じ手口だとお考えください。
・「コンビニでギフトカードを買ってきて、番号を写真で送って」(Amazon・Apple・Google Playなど)
・「電子マネーの残高が足りなくて。あとで返すから」
・「今すぐこの口座に振り込める? 急ぎで」
・「携帯を機種変更中でLINEしか使えない」(=電話させないための言い訳)
・「誰にも言わないでね」(=家族に相談させないための言葉)
とくに「コンビニでカードを買って番号を送って」は、100%詐欺です。まっとうな理由でこれを頼む人は、この世に一人もいません。
最近は、乗っ取りではなくそっくりの偽アカウントを新しく作るやり方も増えています。
お友だちの写真と名前をそのまま盗んで新しいアカウントを作り、「携帯を変えたので登録し直して」と友だち申請を送ってきます。承認したところで、同じお金の話が始まります。
✅ 見分け方
すでに友だちにいる人から、もう一度友だち申請が来ることはありません。「登録し直して」と言われたら、その時点でおかしいと思ってください。こちらも、確かめ方は電話です。
乗っ取られると、友だち全員に迷惑がかかります。「自分は狙われない」ではなく「友だちを守るため」とお考えください。3つだけ設定しておけば、まず大丈夫です。
※お使いのスマートフォンの機種や、LINEのバージョンによって、項目の並びや名前が少し違うことがあります。同じ名前が見つからないときは、近い言葉を探してみてください。
① 「ログイン許可」をオフにする(いちばん大事)
LINEのホーム画面 → 右上の歯車マーク(設定) → アカウント → ログイン許可 のスイッチをオフに。
これで、パソコンや他のスマホから勝手にログインされなくなります。乗っ取りのほとんどはここから入ってきます。スマホのLINEはそのまま使えますので、ご心配なく。
② パスワードを、他で使っていないものにする
設定 → アカウント → パスワード から変えられます。
ほかのサービスと同じパスワードを使っていると、よそから漏れた1つでLINEまで入られます。乗っ取りの原因として、これがとても多いのです。
③ 「LINEからのお知らせ」を名乗るURLを踏まない
「アカウントが停止されます」「本人確認をしてください」というメールやSMSのリンクを開くと、本物そっくりの偽ログイン画面が出ます。ここでIDとパスワードを入れた瞬間、乗っ取られます。
LINEの用事は、必ずLINEアプリの中から。メールのリンクからは入らないでください。
気づいた時点で、すぐに動けば取り戻せることがあります。恥ずかしがって黙っているのが、いちばんよくありません。
① ギフトカードの番号を送ってしまった
→ カードは絶対に捨てないでください。レシートも一緒に取っておきます。発行元に連絡すれば、まだ使われていなければ止められることがあります。
② 振り込んでしまった・送金してしまった
→ すぐに銀行やPayPayに連絡して、事情を伝えてください。
③ どこに相談すればいいか
→ 消費者ホットライン「188」(局番なし・いやや)/警察相談専用電話「#9110」。どちらも毎日たくさんの相談を受けていて、慣れています。
そして、お友だちご本人にも電話で知らせてあげてください。ご本人は、自分のアカウントが乗っ取られていることに気づいていないことがほとんどです。
この記事を全部覚える必要はありません。次の1行だけ、ご家族やお友だちに伝えていただければ十分です。
「LINEでお金の話が出たら、返事をする前に電話する」
これだけで防げます。難しいことは何もありません。
Q. 本物のアカウントから来ています。本当に詐欺ですか?
A. 本物のアカウントから来るのが、この詐欺の特徴です。犯人がお友だちのLINEに入り込んで、そのまま送っています。名前もアイコンもトーク履歴も本物なので、画面だけでは見分けられません。だからこそ、電話で確かめるのです。
Q. 無視して大丈夫ですか? 既読をつけても平気?
A. 無視して大丈夫です。既読をつけただけ、メッセージを開いただけで、お金を取られたりスマホが乗っ取られたりすることはありません。返事をせず、そっと閉じてください。
Q. 自分が乗っ取られたら、どうなりますか?
A. 友だちリストの全員に、同じお金の話が送られます。ご自分がお金を取られるのではなく、お友だちが狙われるのです。心当たりがあれば、すぐパスワードを変え、設定 → アカウント → ログイン許可をオフにしてください。そのうえで、お友だちに電話で知らせてあげてください。
Q. 「ログイン許可」をオフにすると、不便になりませんか?
A. スマホのLINEは今までどおり使えます。不便になるのは、パソコン版やタブレット版のLINEを使うときだけです。使う予定がなければ、オフにしておくのがおすすめです。必要になったら、その場でオンに戻せます。
Q. 「携帯を変えたので登録し直して」と友だち申請が来ました
A. なりすましの可能性が高いです。すでに友だちになっている人から、もう一度友だち申請が来ることはありません。承認する前に、必ず電話で確かめてください。
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