
パソコンを買ったとき、よくわからないまま「セキュリティソフト」の案内が出てきて困った経験はありませんか?
教室でも「ウイルスソフトって入れた方がいいんですか?」「Windows Defenderって何?」というご質問をよくいただきます。
今回は、初心者の方が気になりやすい5つの疑問に絞って、できるだけわかりやすく解説します。
① ウイルスソフトって入れないとダメ?
結論から言うと、「何も入れないのはNG」です。
Windows には最初から「Windows Defender(ウィンドウズ・ディフェンダー)」というセキュリティ機能が入っており、ある程度のウイルス対策は可能です。
しかし、詐欺サイトや広告、フィッシング、SNSの偽装リンクなどへの対応力には差があります。
特にインターネットを使った買い物や銀行、仕事でパソコンを使う人には、市販のウイルスソフト(セキュリティソフト)を導入するのがおすすめです。
② Windows Defenderだけではダメなの?
「Defenderだけでも十分じゃないの?」と思う方も多いと思います。
確かに、昔と比べてDefenderの性能はかなり上がっています。
ただし、以下のような点は有料ソフトに劣るケースがあります:
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危険なサイトのブロックがやや弱い
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保護の範囲がウイルスに限られている(詐欺・迷惑メールなどの対策はやや不安)
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PCの操作に慣れていない人は、防げるリスクを見逃しやすい
「何かあっても自分で対応できる」という方ならDefenderのみでも良いですが、初心者の方や大切なデータを扱う人には、やはり専用のウイルスソフトがおすすめです。
③ ESETやウイルスバスターとの違いは?
有料のウイルスソフトには、さまざまな種類があります。
たとえば「ESET(イーセット)」は、動作がとても軽く、価格も比較的安いため、初心者にも人気があります。
「ウイルスバスター」は、日本での利用者が多く、サポート体制も整っており、家庭向けとしてよく選ばれています。
「ノートン」はアメリカ製で、機能はとても豊富ですが、やや動作が重いという声もあります。
「McAfee(マカフィー)」は世界中で広く使われており、性能は高いものの、広告の多さや自動更新の設定に注意が必要です。
また、「カスペルスキー」はウイルス検出能力が非常に高く評価されていますが、ロシア製ということで気にされる方もいます。
それぞれに特徴があるので、自分の使い方に合ったソフトを選ぶのが大切です。
④ ノートンが入っていたのですが、このままでいい?
新しいパソコンに「ノートン」などの体験版が最初から入っていることがあります。
体験版は一定期間(たとえば1ヶ月や3ヶ月)だけ無料で使える仕組みなので、期限が切れると自動更新されて有料になる場合があります。
ノートンが気に入っている方は継続してもいいですが、「知らないうちにお金がかかっていた」というトラブルもよく聞きます。
他のソフトを使いたい場合は、一度ノートンを削除してから、新しいソフトを入れるのが基本です。
⑤ スマホにはウイルスソフト不要?
こちらもよくあるご質問です。
iPhoneの場合は、Appleが強い管理をしているため、基本的にウイルスソフトは不要とされています。
Androidスマホでは、怪しいアプリのインストールリスクがあるため、Google Playからしかアプリを入れないようにすれば大丈夫という考え方もあります。
ただし、心配な方や仕事で使っている方は、スマホ用のセキュリティアプリを入れてもよいでしょう。
(特に無料Wi-Fiを使う機会が多い方は要注意)
教室で聞かれるランキング(教室調べ)
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一番よく聞かれるのは「入れる必要あるんですか?」
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次に多いのが「Defenderだけじゃダメですか?」
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そして「何を入れたらいいかわからない」
最終的に「誰かに勧められてそのまま使ってます」という方が多いですが、ちゃんと仕組みを知っておくことで、不要な出費や危険を避けることができます。