
前回の記事では、「ある日突然BitLockerの画面が出てきた」というトラブルについて実例を交えてご紹介しました。
しかし、その後も「解除できない」「何を入力すればいいのかわからない」といった相談が相次いでいます。
今回は、BitLockerが解除できないときの原因別の対策を、わかりやすくまとめてお伝えします。
よくある原因その1:回復キーがわからない
最も多いのが、「回復キーを求められているが、何のことかわからない」というケースです。
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Microsoftアカウントに保存されている可能性があります。
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下記の公式サイトから確認できます:
👉 https://account.microsoft.com/devices/recoverykey
※ただし、Microsoftアカウントを使っていない方の場合は、この方法では見つかりません。
よくある原因その2:他人から譲り受けたパソコン
中古パソコンや家族・友人から譲ってもらった場合、回復キーが前の持ち主に紐づいていることがあります。
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前の所有者に連絡できれば良いのですが、できないケースも多いです。
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ネット購入の中古品では特にトラブルが多発しています。
よくある原因その3:Windowsの更新や再インストールが引き金に
ある日突然BitLockerが有効になったという場合、以下のような背景があります。
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Windows Update や BIOS 設定の変更で、再認証を求められることがある。
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自分で設定した覚えがなくても、自動的に有効化されていたケースもあります。
対応方法まとめ(文章形式)
解除したい場合の対処は以下の通りです。
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Microsoftアカウントを使っていた方 → 上記リンクで回復キーを確認
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中古PCや譲渡品 → 元の所有者に連絡してキーを確認
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それでも見つからない場合 → データの復元は諦め、初期化するしかないケースもあります
BitLockerとは?(おさらい)
BitLocker(ビットロッカー)は、Windowsに標準搭載されているドライブの暗号化機能です。
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万が一パソコンを紛失したときに、データが漏れないように保護するための仕組みです。
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しかし、一度有効になると、回復キーがなければ基本的に解除はできません。
教室での実例
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「ネットで買ったパソコンにBitLockerがかかっていて何もできない」
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「家族が設定したらしいが、本人が覚えていない」
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「ノートンやセキュリティ設定をいじっていたら、突然この画面が出た」
こうしたご相談が複数件寄せられています。
最後に:今後のためにできること
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回復キーは印刷して保管する or メモ帳などに控えておく
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新しくPCを購入した際は、BitLockerがONになっていないか確認する
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定期的にバックアップを取り、大事なデータを守る
また、Windowsの標準機能に頼りきらず、セキュリティソフトを見直すことも重要です。
トラブルが少ないと評判の「ウイルスバスター」や「ESET」も検討してみると安心です。